行政書士試験の難しさ

行政書士試験は、中高年受験生が多い試験です。多くの受験生は、仕事や育児・介護等、受験勉強以外でも様々な活動に従事されており、時間的にも精神的にも勉強だけに集中できない現状があります。ただ、合格率が毎年10%前後ということからも分かる通り、90%の受験生が合格しない試験である以上、しっかり対策をしないと合格は不可能です。現状では、まとまった時間が取りづらい、しかもやることや考えることが沢山ある。日々の生活で追われがちになるからこそ、合格には、戦略的な学習計画と徹底した対策が不可欠となっています。予備校の授業では各個人の特性まで判断することは難しいため、合格には受験知識があり、個人の特性や弱点、学力を精査してくれる塾を選ぶ必要があります。

試験科目と内容等

1.「行政書士の業務に関し必要な法令等」(出題数46題):択一式(多肢選択式を含む)及び記述式
➤憲法、行政法(行政法の一般的な法理論、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法及び地方自治法を中心とする。)、民法、商法及び基礎法学の中から出題されます。
2.「行政書士の業務に関し必要な基礎知識(出題数14題):択一式
➤一般知識、行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令、情報通信・個人情報保護及び文章理解の中から出題されます。

合格基準

下記3つの要件をいずれも満たした場合に合格となります。
1.「行政書士の業務に関し必要な法令等」科目の得点が、満点の50%以上である者
➤ 法令等の得点が、244点中50%にあたる122点以上であること
2.「行政書士の業務に関し必要な基礎知識」科目の得点が、満点の40%以上である者
➤基礎知識の得点が、56点中40%にあたる24点以上であること
3.試験全体の得点が、満点の60%以上である者
➤ 試験全体の得点が、300点中60%にあたる180点以上であること